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​ひと つづき

岡部志保

​エッセイ

2020年4月7日、緊急事態宣言が発令されました。わたしはその日から今日に至るまで、毎日日記をつけています。その日数は220日を超えました。日記をつけ始めた当初の目的は、コロナウイルスで自分の周りが大きく変化する姿を留めておきたかったこと、他県に住む家族に近況を伝えたかったことの2つでした。しかし、毎日自分の身の回りの出来事を書き残していくうちに、この文章は、毎日ひとりで生活するわたしを記す、唯一の命綱になっていました。
本作品は、わたし個人の目線で綴った日記を再編集したものです。1日1日の文章は、出来事の記録に過ぎません。しかし、その記録を200日分つないでいくと、そこにはいくつかの物語が立ち上がってきています。その日記をみなさんにも読んでいただき、わたしの今日、みなさんの今日を感じていただけたらと思っています。

©2020 by 立教大学 相馬ゼミ卒業制作展2020 未定。Wix.com で作成されました。

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