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延命作戦P

佐藤恵里佳

インスタレーション

有名人の訃報がテレビで流れるたびに、悲しみや驚きを感じるとともに、映像の中で生き続ける彼らを見て違和感を感じることが多々あります。私の祖母は2017年4月に亡くなりました。祖母は生前、終活をしっかりとやり遂げてこの世を去ったため、残されたのは若かりし頃の限られた写真と、いくつかの日用品と衣類。動く姿どころか写真ですら、私の見知った姿のものは残っていません。

 

本作品は、作者の中の祖母を半永久的な存在にするためのインスタレーションです。本人がいなくなった後の存在証明は、残された者たちの記憶に依存すると考えています。祖母がこの世に存在し74歳まで生きた証を絵に描き残すことで、作者の中の祖母の存在を延命させます。作品をご覧になった皆様にも、この延命装置の一部になっていただきます。

©2020 by 立教大学 相馬ゼミ卒業制作展2020 未定。Wix.com で作成されました。

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