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Hashi Watashi
松本愛
インスタレーション
本作品は、「難民」から日本で生きる術を学ぶインスタレーションです。
作者はNGO活動をしてきた両親のもとに育ち、子どもの頃から社会問題を身近に感じてきました。その関係で大学時代には日本にいる難民の人たちと接する機会を持ちました。難民というと「助けてもらう立場」だと考える人が多いと思います。もちろん支援は必要ですが、その一方で、難民の人たち自身がこの国で生き抜く術を身につけていることに驚きを感じ、その強さを卒業制作で取り上げたいと思うようになりました。自国を追われ、必ずしも難民にやさしい国とはいえない日本で、国、言語、医療、人と繋がることで彼らは困難を乗り越えているのかもしれません。そうした経験を持つ2人に話を聞くことで、日本社会の在り方を見直すとともに、困難な状況で生きる術を学びたいと思います。「助けてもらう弱い人たち」としか思っていなかった難民たちの力に気づき、私たち日本人も生きにくさを感じるこの社会との付き合い方を考えるきっかけにしたいと思っています。
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